【 そば処「いりしめ」】

創業明治35年の老舗、生そば入〆(いりしめ)さんの新店舗です。地元の人はもちろん観光客の方々も多く訪れる、こだわりの味が長く愛され続けてきたお店です。

きりりとした紺色の暖簾が掛かる店舗入口。バリアフリーに対応した平屋の店舗でお客様をお迎えします。

店舗内はカウンター席・椅子席・小上がりと、多様なお客様に対応できるテーブルを配置しています。カウンター席の正面には、代々受け継いできた立派な御品書きや蕎麦にまつわるディスプレイがあり、待っている間も楽しむことができます。

こちらは椅子席です。車椅子などでご来店されても快適にお食事ができるように、通路にはゆったりとした広さを取っています。

小上がりはお二人さまやご家族連れ、ご友人同士などの大人数の方にもくつろいでいただくことができます。 テーブルを置いている濃色の床はコルク材で、柔らかい感触でありながら清掃性のよさも兼ね備えています。

天井や小上がり足元の間接照明が、空間に温もりと柔らかさをもたらします。

全体に落ち着いた雰囲気になるよう、小上がりと椅子席との間は丸い穴がデザインされた壁でゆるやかに仕切っています。店舗奥にお会計があり、店内全体を見渡せる要の場所となっています。

このお会計には、旧店舗の窓と小ひさしを移設して老舗の風景を継承しています。紺の暖簾の奥はトイレで、男性用ブースと多目的ブースが1つずつあります。車椅子対応の多目的ブースには、オムツ交換台やフィッティングボード(着替え台)も備えられています。

入り口正面の看板は、津軽金山焼きで製作した文字を使用しています。ステンレスという素材と焼き物の素材を組み合わせたもので、本物が持つ力強さがあります。美味しいお食事に加えて、お店の歴史や津軽の伝統という宝に会うことができるお店です。

<< 建築事例集〈商業建築・医療福祉施設〉一覧へ戻る

TOP