【 ガレージコートハウス 】
住宅地として造成され、冬季は西から強い季節風が吹く敷地に立つ平屋住宅です。季節風と周囲の視線に配慮し、中庭を「住宅、アプローチ、ガレージ、塀」でぐるりと囲んでいます。
南道路からの全景。中央には2台分のビルトインガレージ、西側(写真左)に玄関アプローチがあります。
中庭を介して向かい合う建物の右が住宅、左がビルトインガレージです。住宅の大きな南向きの窓は、室内の床から縁側が続いていて開放感があります。ガレージの中庭側には大型の木製格子引き戸があり、この戸を閉めると道路からの視線を遮ることができます。
木製格子戸を開け放つと前面道路が見えます。引き戸を開閉することで、視線を制御(遠くまで見通せたり遮ったり)できます。「車庫」「中庭」「縁側」をつなげることで生活空間を広く感じたり、また多様な場面に合わせた柔軟な空間を創り出すことができます。
中庭に面したリビング空間は天井が高く、木の構造材を表現した木造平屋ならではの構成に。ダブル断熱構造により高い断熱性能を有し、LDKは床暖房で快適です。
屋根を支えている並んだ木の構造柱が、枝を伸ばした樹木のように連なって見えています。
等間隔に並べられた柱の間にちょうど納まる木製棚は移動可能で、この棚と引戸によってリビング空間と個室を家族の成長に合わせて自由に仕切ることができます。
キッチンの奥には水廻りをまとめています。引き戸を開けると洗面室が現れます。
風除室(西風対策)を兼ねた西側玄関アプローチは、自転車・雪かき道具・宅配便置き場にと、多用途に役立ちます。吹雪の日には本当に助かります!
玄関アプローチとガレージの間には大型の物置を設けています。タイヤ・カー用品・スキーや自転車などの大物を収納することができます。
大きく引き戸を開けて中庭・LDKへとつながる車庫。
玄関にも収納スペースをたっぷり設けて、暮らしやすく。
独立した和室もあり、来客や家族の療養などにも対応できます。
敷地を見て感じ、お客様からの要望を反芻し、着想から住宅完成まで一貫した設計主旨の基、創り上げたガレージコートハウスです。